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GImageView::機能紹介

1. シンプルかつ柔軟なインターフェース

サムネイルウィンドウは3ペイン(ディレクトリビュー,サムネイルビュー,プレービュー) のインターフェースを持ち,レイアウトを柔軟に変更する事ができます. 画像だけを別のウィンドウで表示する事もできます.

2. ファイル管理

ドラッグ・アンド・ドロップによるファイルのコピー,移動,リンクに対応しています. GIMP,Nautilus, Konqueror等の外部プログラムへドロップする事もできます. もちろん,ファイル移動やコピーのためのショートカットキーも用意されています.

カット・アンド・ペースト形式のインターフェースは,今のところ用意されていません.

3. コマンドラインからの使用を十分に考慮

コマンドラインから画像を指定するとイメージウィンドウを,ディレクトリを指定すると サムネイルウィンドウを開きます.複数入り乱れて指定することもできます. コマンドラインから直接スライドショーを実行する事もできます.

当たり前の様ですが,こういった点が考慮されている画像ビューアは意外と少ないと思います.

また,将来的にはコマンドラインから重複画像検索等の機能を利用できるようにすることも 考えています.

4. タブブラウジング

タブ型WEBブラウザのようなインターフェースで,複数ディレクトリを同時に開く事ができます. タブにファイルをドラッグ・アンド・ドロップする事で,ファイル移動やコピーを行う事も できます.

5. 対応画像形式

次に挙げる画像形式に対応しています.gdk-pixbufを利用するか,Imlibを利用するかに よって,一部閲覧できない画像形式があるかもしれません.最終的には,全ての形式について ネイティブで対応する事を目指しています.

  • JPEG - Joint Photographic Experts Group
  • PNG - Portable Network Graphics (libpng必須)
  • PPM - Portable PixalMap
  • PPM - Portable GrayMap
  • PPM - Portable BitMap
  • GIF - Graphics Interchange Format
  • TIFF - Tagged Image File Format
  • XBM - X BitMap
  • XPM - X PixMap
  • BMP - Windows Bitmap
  • ICO - Windows Icon
  • PCX
  • TGA - Truevision TARGA Format
  • XCF
  • MAG - MAKIchan Graphic loader (MAKI02 Format)
  • SVG - Scalable Vector Graphics (gdk-pixbufとlibrsvgが必要)
  • MNG - Multiple-image Network Graphics (libmngが必要)
  • WMF - Windows Meta File (libwmfが必要)
  • ANI - Windows Animated Cursor (Gtk+-2が必要)
  • RAS - Sun Raster Image(Gtk+-2が必要)

6. アニメーション再生

アニメーションGIFやMNGのような,アニメーションを再生する事ができます. アニメーションGIFサポートはgdk-pixbufに依存していますが,少し問題があるようです. 近い将来にlibungifに移行する予定です.

7. 動画・音声ファイル再生

GImageViewはXineライブラリやMPlayerを使用する事で,動画ファイルや音声ファイルを 再生する事ができます.対応動画・音声形式はこれらのソフトウェアに依存します.

  • AVI (MS-MPEG4, DivX, MotionJPEG, Cinepack等)
  • MPEG1, MPEG2, MPEG4, MPEG1オーディオレイヤ3
  • Quick Time
  • Real Media
  • その他,XineライブラリやMPlayerが対応する動画・音声形式

通常の画像のようにサムネイルを作成する事も可能ですが,それぞれ制限があります.

Xine使用時 :

  • サムネイルが作成されるタイミングは,動画再生時のみ
  • 任意フレームのサムネイルを作成可能.
  • サムネイル作成時の負荷は小さい

MPlayer使用時 :

  • ディレクトリオープン時にサムネイル作成可能
  • 任意フレームのサムネイルを作成する事は可能だが,フレームが再生画面と一致しない事がある
  • サムネイル作成時の負荷は大きい(一時ファイルを使用する)

8. 圧縮ファイルの展開

GZIP, BZIP2圧縮されたファイルを展開して表示する事ができます (一部画像形式や,Imlibのローダが使用される場合は未対応). デフォルトでは拡張子が登録されていないため,gz,bzip2等の拡張子を 手動で追加設定する必要があります.

9. アーカイブファイルの展開

外部コマンドを使用する事で,アーカイブファイルを開く事ができます (今のところad-hocな仕様なので,将来的には完全に書き直す予定です).

  • tar
  • lha
  • zip
  • rar

10. 多数のサムネイルキャッシュ形式に対応

GImageViewは既存の資産を最大限に生かす事を目指しているため, 他のソフトウェアによって作成された既存のサムネイルキャッシュもしっかり利用します.

  • Konqueror形式 (KDE-3.1.0以前)
  • GQview形式
  • Electric Eyes (Picview)形式
  • Nautilus形式
  • XV形式

(最新版のKonquerorやNautilusが対応するThumbnail Managing Standard形式には, 次バージョンで対応します)

11. スライドショー

当然,スライドショー機能も備えています.フルスクリーンだけではなく, 各イメージウィンドウ毎に個別にスライドショーを実行することもできます.

12. 10種類のサムネイルビューモード

現在のところ,数が多いだけで必ずしも使いやすいとは言い難い状況ですが, 用途に合わせてアルバムモード,詳細モード,アイコンモード,リネームモード等, 10種類のビューモードを用意しています. アイコンモード等は将来的に完全に作り直す予定です.

13. 重複画像検索

ファイルサイズ,md5sum,画像の類似度から重複画像を判別して, ツリー表示でリストアップする事ができます.

13. 徹底したプラグイン構造(になる予定)

GImageViewは,コアをシンプルに保ち,追加的な機能は全てプラグインで実装する事を 目指しています.このため,

  • 不必要な機能を切り離す事ができる
  • バイナリ配布においても,ベースパッケージのライブラリ依存性を必要最小限に 留める事ができる
  • 比較的楽に対応画像形式を増やせるかもしれない

などといった利点があります. 将来的にはgdk-pixbufやimlibへの依存性もプラグインとして切り離し, 印刷機能等もプラグイン構造で実装する予定です. また,他ソフトウェアのプラグインも利用できるようにするつもりです. ただし,現時点ではプラグインインターフェースが非常に流動的です.

14. 簡単なフォトレタッチ機能(未実装)

現在のところ未実装です.

最低限のカラーバランス調整や,クリッピング機能を搭載する予定です.